弊社では、クラシック音楽業界のウェブサイトを構築する機会が多く、サイトの企画提案をする場合、その周辺に向けたユーザーのマーティング特性を考えることが多くなります。
一口にターゲットと言っても、とても多様です。

  • クラシックを聞いて何十年というユーザー
  • 年に10回以上は生のコンサートを聴きに行くユーザー
  • 最近クラシック音楽を聴き始めたユーザー
  • 音大生
  • 音大を目指す小中高校生
  • ピアノを習い始めたこどものいる母親/父親
  • 普段はジャズやポップスも聴くが、たまにクラシックも聞く
  • コンサートへは行ったことないが、いつかは行ってみたいと思っている。
  • しょっちゅうコンサートへ行き、複数の楽団の会員になっている。
  • コンサートへ行った後、自分のブログやSNSで感想や評論をするユーザー
  • ロック・ポップスに偏っていて、クラシック音楽をほぼ聴かない。興味がない。

まだまだあると思います。
クラシック音楽の市場は狭いように思いますが、そのターゲットにフォーカスすると様々なユーザが浮かび上がってきます。

ヘビーユーザーは、常に自分の行きたいコンサートを探てると思われます。
自分の好みのプログラムや、演奏家、自分のスケジュールと照らしあわせて、おそらく観に行くコンサートを決めているのでしょう。
または、ファンのオーケストラ、楽団の会員になっているので、観に行くコンサートがある決まっているかもしれません。
ヘビーユーザーはリピーターとして、優良なお客様になっていくので、楽団は自分達の特性やサービス/企画を考え検討し、それぞれの特性を打ち出していかなければなりません。

マーケティング的には、「ユーザーとの情緒的なつながりやオリジナルの体験で魅了して、満足度を高めていく」ということが求められます。
実際のコンサートで、素晴らしい体験を提供し、コンサート以外でも事務局の対応が素晴らしかったり、常に喜ばせてくれて信頼できる楽団であるということが、長期的な関係を築くこに繋がっていきます。

一方、ライトユーザーに関しては、楽団やイベント(コンサート)の認知から始めなければなりません。現在行われている認知の方法は以下が考えられます。

  • チラシの配布
  • 交通広告(駅ポスターなど)
  • 音楽雑誌/フリーペーパー
  • ウェブサイト広告
  •  SNSでの友人からの投稿やシェア

ライトユーザーの方達にもよりますが、有効な認知としては、現在はやりSNSではないかと考えます。それ以外については、今のところスルーされる対象がやはり多くなるのではないかと思います。
また、もともとそういう所へ行く機会が無い場合、ほとんど情報が入ってこない状況が現実です。
どこで、存在やイベントの情報を知るのか。